自己紹介とセレンディピティの紹介
はじめまして
地方の医学部に通っている6年生のセレン(仮名)です。
志望科はいろいろと悩んでいますが、病院総合医の働き方に魅力を感じており、総合診療科か、総合内科のどちらかを研修したいなと思っています。
趣味はボルダリング、ウインタースポーツと温泉巡りです。
部活は運動部系の属しており、医体にでたりもしていました。
勉強が趣味という変わり者で、英語は苦手だけど、医学の勉強のためと思い、
語学留学やUSMLEにチャレンジしたりいろいろしています。
なお語学留学などで英語の勉強しましたが全く話せる気もしないということでCS廃止となりOETやibtの勉強はおざなりで現在は医学の勉強に専念しています。
なぜブログを作ろうかなと思ったかというと
病院見学の際にブログを書かれてアウトプットを積極的にされている先生に感化されてブログを立ち上げてみることにしました。
はじめにブログのタイトルのセレンディピティの医師ですが
これはご存じのかたも多いと思いますが、
スリランカの童話のセレンディップの三人の皇子からイギリス人小説家ホレス・ウォルポールが作った造語ですね。
少しネタバレですが
この童話では、三人の皇子たちが、知恵と洞察力でトラブルを克服していく様が描かれています。
ラクダを失った男の話を聞いて、周囲の状況からラクダの左目が悪いこと、歯が欠けていること、足がわるいことを言い当てて、ラクダ泥棒の疑いをかけられることになるのですが…
この物語を引用してホレス・ウォルポールはセレンディピティという造語「セレンディピティ(serendipity)」を生み出しました。
私がはじめてセレンディピティという言葉を聞いたのは「セレンディピティの石」
という寓話を中学生で聞いた時でした。
三人の兄弟が、王様におつかいに行くように頼まれます。
几帳面な長男はおつかいという目的に夢中なあまり、他のことには目もくれず、買い物を終えて戻ってきました。
不真面目な次男は、おつかいをさぼり、道すがら落ちていた石で水切りをして遊んで帰ってきます。
三男は、おつかいに出かけるのですが、道端に落ちている石が気になり観察して宝石の原石だと気が付いて持って帰ります。
⇒長男は真面目過ぎて周囲の様子に気がつけなかった。
⇒次男は周りのことに気が付けても、それが価値のあるものと気がつけなかった。
⇒洞察力と知識の両方に優れた三男が得をした
という逸話です。
(ここからセレンディピティの石ならぬ医師と表題つけました)
これは日本語では偶察力などと訳されたりしますが、偶然に素敵なものにであったり、何か探しているときに別の価値のある何かに遭遇することを指します。
ノーベル賞受賞者の鈴木章さんもセレンディピティの重要性を語っておりましたが、身近なところに価値のあるものが転がっている。重要なことはそれに気が付ける洞察力、また価値のあるものだと理解できる知恵があるかということですね。
診療でも、ささいな患者さんの変化に気が付ける洞察力と、その変化の医学的知識の両方を兼ねそろえたいですね