初期研修病院について①ライフスタイルについて(就職活動)

セレン(仮名)です。

今日も一つくらい記事を書いていきたいと思います。

マッチングの試験の移動や準備で勉強のネタの書く時間ないという言い訳で

 

学生向けには今日は初期研修病院の選び方や考え方を少しでも共有してもらいながら、

病院で働いている先生方には、ここがウリになるのかという点見学生に伝えられたらいいなと思います。

 

というのも、長期休暇は可能な限り病院に見学を申し込んでいたので、見学した病院は北海道から九州まで20病院以上病院見学に行かせてもらいました。

マッチングの面接では言えませんでしたがおそらく私の趣味は病院見学です(笑)

 

これだけ病院見学いっているのは、好奇心旺盛でフットワークが軽いから、津々浦々の美味しいごはんがたべたい(笑)というだけでなく、将来医学教育に携わりたい、研修プログラムなどに関わりたいと考えたときに、全国の病院を好き放題見学に行けるのは学生の今しかないと思ったのが最大の理由です。

 

色々な病院を見る前は、誰もが知ってる有名なブランド病院が一番すごいとか、箔をつけたいなんて思っていた時代もありましたが、

今回は具体的な病院名は伏せさせていただきますが、
見学したすべてに病院にそれぞれの良さがあって、医学生各々の価値観でどこが自分にとって理想的な病院なのかは変わるのではないかと思いました。

 

 

当たり前ですが、初期研修病院を選ぶにあたり、高校受験、大学受験とことなり、偏差値のような分かりやすいパラメータはありません。

本来、大学受験でも各大学の得意な面や不得意な面はあるかもしれませんが…

どうしても地方医大に通っていると、都内や歴史のある大学の医学部のカリキュラムや授業の方が断然いいなとは思います…(留学生との交流の機会や、海外の有名な先生の講演の機会は圧倒的に少ないですね…)

 

初期研修病院の特性を図るうえでは、大きく

ライフスタイル面のパラメータワークスタイル面でのパラメータで考えると分かりやすいかなと思いました。

 

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他にもあるかもしれませんが自分がパッと思いつく、初期研修病院を考える時にここ気になるなと思ったポイントですね

このパラメータ自体100%私の主幹に基づくものですが、

特に指導体制や進路や同期に対する希望は本当に人それぞれですし、主観的な評価になるので、ここら辺を重視する人ほど気になる病院は必ず見学に行くべきかなと思います。

 

ライフスタイルのパラメータ

ライフスタイルはいわゆるQOLに関わってくる側面が大きいところかなと思います。

ここの立地や給料については働き始めてから見学時に聞いていた話(研修医の先生が見せてくれる給料明細)と大きな差がないと言われている気がしますね
給料と立地は裏切らない!

では、さっそく一つずつ見ていきましょう

 

立地

これは、その人の考え方に寄りますね、住んでみたい地域で二年働いてみるという考え、実家近くがいい、都会で研修医がしたいなどいろいろあると思います。

私が立地で、気を付けているポイントは物価(給料に比べた、家賃の相場や生活費)といわゆる田舎の病院であれば、自家用車が必要な地域かまた雪が降るかどうか(スタッドレスタイヤの要不要)などですね
大抵、雪が降る地域の病院は物価が異常に高いとか、給料が低いことは少ないので、生活には困りませんが、運転したくない人や気候的に暮らしにくいなどあるかもしれません

個人的には近くに24時間のスーパーがあると、おなかすいたときに安く買えるので、いいなとか思ったりします。

 

給料関係 (福利厚生)

これも大事ですね、これも、病院経営の判断が大きく変わらなければ基本的に研修医の先生が見せてくれる給料明細と同じといわれています。

ホームページはパンフレットに記載されている給料は正直あまり当てになりません。

というのも、明確な記載ルールがないため、病院ごとに書き方が様々なので比較することはできません。直接働いている先生に教えてもらうのが確実です。

基本給によって時間外給料の時給が決まるので基本給の確認も大事ですが、私が気にしているのは

①時間外をどれだけつけてもらえるのか?

厳しい順に書くと
 時間外の概念がない
 緊急Opeや呼び出しならつけていい
 カンファに参加してもつけていい
 完全自己申告制

となり、完全自己申告制て、無法地帯やなぁと思いながら見ていますね
私が見た中では、緊急の呼び出しならつけてもいいよという病院が多い印象でした。

ただ、これは、病院毎だけでなく、回っている診療科によって変わる場合もあると思います。

 

②当直代と当直システム

一番給料に差が出てくるのはこの、当直代なんじゃないかなとか勝手に思っています。

というのも、私が知っている最も当直代が高い病院は1晩で8万円支給されます。

週1回、月4回程度当直に入ることが一般的とすれば、当直代だけで、月32万円です。
当直代だけで、都内の大学病院よりも高い給料になってしまいますね。

また、当直も、半直といういわゆる三交代制で8時間の夜間勤務を行う病院もあります。

半直でも当直代が高い病院では、17-24時で3万円支給される病院もあります。

確かに当直代が多くもらえる病院は眠れないほど救急車が来るなど忙しい背景もありますが、一晩当直しても6000円という病院もあり、病院内の24時間のコンビニで夜勤した方が稼げるというブラックな病院も…

 

補助金関連

以外とこの補助金も重要です

特に家賃補助はかなり大きいです。例えば家賃補助で月7万出る病院があるのですが、この病院の場合、年収上加算されない年間84万円分の給料が上乗せされるだけではないのです。
税金を考えれば当たり前ですが、税金を引かれてから84万円残すだけ給料を上げるとなると、年収によって変わりますが、100万近くは変わってくると思います。

一般に研修医でも年収330万以上の病院が多いと考えると所得税で20%持っていかれたうえで、家賃や通勤代を払いますが、家賃補助や通勤補助は税金がかからない分お得ですね。

BLSやACLSの補助金や、Up to DateやClinical keyを契約してくれる病院、また自分が気になる月間の医学雑誌を買ってくれる病院だと、給料から高い医学書を買う機会も減るので勉強したい人にとっても重要なのかなと考えます。

あと引っ越し補助ですね、冷静にマッチング試験を受けて引っ越しのことを考えると、船や飛行機が移動手段で必要な地域の研修病院で引っ越し補助がないとなった場合の引っ越し代を考えたときかなり悩みます。
遠い地域からの学生にとっては引っ越しの補助金をつたえると学生は心揺れると思います!

 

初任給の時期

これも最近になって一つ上の先生に話をきいて思うのが、4月の初任給が5月の下旬に振り込まれる病院も巷には存在しており、引っ越しで、引っ越し代、敷金礼金が飛んだ状態で慣れない環境で働いてストレスがたまる中、給料が2か月待ちという環境はすごいしんどいそうです。

家庭によっては、初期研修医のうちも、実家からの仕送りがある場合もあるので、給料関係はその家庭しだいかもしれませんが…

 

住居

これも大事な要素ですね、田舎だとマンションや新築物件が少なくて、むしろ一軒家に住む例などもありますが、一番気になるのは、原則、寮に入ることが義務かどうかですね。原則というのは、配偶者がいる場合は考慮などという場合が多いです。

寮の最大のメリットは敷金礼金がなく、探す手間も省けて、近くに先輩や同級生がいるのは心強いかなと思います。また、病院によっては、研修医寮にデザインハウスがあったりして、通常1月10万かかるようなマンションに5万で住めることもあるようです。

一方でデメリットとなるのは、寮が汚かったり、選択肢がないので、住居に強いこだわりがある人にとってはマイナスです。特に、Wi-Fiや備え付けの家具、家電特に冷蔵庫や洗濯機の有無は引っ越し代に影響するので確認します。

寮は病院ごとではあると思いますが、同期や先輩が近く、一緒にご飯食べたり、遊べる環境がいいという話や、先輩や知り合いに気を使うため飲み会がしにくいなど、それぞれの利点・欠点はあるのだなと思いました。

 

ただ、きれいで設備の整った寮がある場合、一般的に家賃も安く、敷金礼金や部屋探しの手間を考えると学生にはかなり+なポイントかもしれません

 

食事

これも非常に重要なポイントだと思います。というのも毎日の楽しみになりますからね。病院食堂が安くておいしいだけで、ストレスが減るんじゃないかと思います。

特に24時間職員が利用できる食堂を病院に隣接して作っているところは感動しましたね

食堂がない場合はコンビニや売店だと思いますが、これらも、ローソンのおにぎりがいいとか、ファミマのスイーツが食べたいとかそれぞれの好みもあると思いますし、

ポイントカードを何を使ってるかも大事かもしれませんね(笑)

 

病院設備

単純に病院が新築だとテンションがあがるとかありますし、

自分の生活空間がきれいかどうかて重要ですよね。

特に気にした方がいいかなと思うのは研修医室ですかね

いわゆる忙しいハイパー病院であれば、研修医室はただの荷物置き場なので気にしなくてもよいですが、たいていの病院では、研修医室が生活する空間になりうると思います。

研修医室は

①研修医1年目、2年目それぞれ専用の部屋がある

②初期研修医用の部屋がある。

③研修医用のスペースが上級医もいる部屋に作られている

④上級医に混じったデスク

の4パターンですね

プライベート空間が好きならば①だと、一つ上の先輩の不満が言えるからストレスがたまらなくてよいという人いますし、③、④の方が、研修医が悩んでいることに上級医が気が付きやすいので相談に乗ってもらいやすいなどそれぞれメリットがあるのかなと思いました。

ただ、①、②のパターンは研修医室にカルテがあることが多く、研修医が使いやすいパソコンを置いてくれていることはポイント高いかなと思います。

一方で、研修医室になくても、カルテ閲覧用のパソコンが十分にあるかどうかは重要な指標だと思います。学生実習でレポートを書くために学生用のカルテ閲覧パソコン占拠する人が多いと、学生カルテを書くためのパソコン探しに、病棟を歩き回る学生はうちの大学だけでないと思います(笑)

 

ハード的な設備以外では、スクラブや白衣を支給してくれたり、病院が洗濯してくれるかどうかも個人的には、気になります。忙しいとどうしても家事をしたくない性格なので、少しでも、楽したいので個人的には確認します

結構多くの病院で、タグに分かるように名前など書けば、自分のスクラブも洗濯してくれるところが多い印象です。

 

あとは、シャワールームがきれいとか、事務の方がAmazonで購入したものを研修医デスクに運んでくれるとか取り置きしてくれるというのも私的にはテンション上がります。

 

プライベート

これも個人個人の考えがあると思いますが、学生のうちから生涯ともにするパートナーがみつかればいいのでしょうが、そうでない場合は、医学部ストレートでも卒業時24歳で初期研修、後期研修の期間はいわゆる結婚適齢期で、パートナーを見つけたいと思うのは必然かなと思ったときに、若い人が少ない田舎の場合、初期と後期の両方ともそこで過ごす決断は勇気がいるかなと思います。

初期2年は勉強頑張って、3年目から伴侶みつけるぞという意気込みもあるかもしれません。

その他でいえば、スキーが趣味ならば、スキー場の近くがいいとか、釣りが趣味の人にとっては、海沿いの病院がいいとか、そういうこだわりもあるかもしれません。

 

私は魚特に、寿司が好きなので、魚介が美味しいとテンション上がりますね(笑)

 

 

軽い内容でブログ書こうと思ったらつらつらもう2時間もかけていました。

一端今日はここまでにして
働き方では何に注目しているかはまた明日以降書こうと思います。