細胞の種類と分類 (基礎医学)

いつもの前置き

はい、セレンです。

マッチング試験もいよいよ大詰めですね
もうすぐ希望順位付け始まると思うとなんか緊張しますね…
あれだけ初期研修選びの記事を書いているのに、どこを第一で出すかいろいろ悩んでいる最中です。

はい、いろんなシリーズを作りかけて放置していたりしますが、
臨床推論を下地から力を上げるには、
解剖学的な知識+組織学(細胞の種類や働き)について精通することが重要なのかなと考えています。

何故細胞を勉強するか?

・細胞が遺伝子のバグが発生し過剰増殖する悪性腫瘍を深く理解する上で重要
・組織の細胞の特徴をしることで、臓器の特徴機能を精通し、その異常をきたした疾患への理解が深まる

病態を正しく認識することで治療を深く考えることができる。

他にもいろいろあると思いますが、
鑑別のジャンルだったり炎症の波及を考えるうえでも重要なのかなとか色々考えています。

細胞の考え方

細胞をどういう風に分けるかや見るか?というのは非常にたくさんあると思いますが
経験上、病態を考えるうえでは、発生学を意識して
どう分化していったかをかんがえることが重要なんじゃないかと考えます。

 

いわゆる胚葉を意識ですね

 

外胚葉
-外層外胚葉
 表皮、水晶体、内耳、歯、エナメル質、毛と爪、皮膚腺、乳腺、腺下垂体

-神経外胚葉
--神経管
 脳と脊髄、網膜、松果体、神経下垂体

--神経堤
 脳神経、知覚神経節と知覚神経、副腎髄質、色素細胞

 

中胚葉

-沿軸中胚葉
 体幹と体肢の骨および骨格筋、真皮、結合組織

-中間中胚葉
 腎臓と尿管、生殖腺と付属組織

-側板中胚葉
 内臓平滑筋、胸膜・心膜・腹膜、心臓・脈管・リンパ系脾臓、血球、リンパ球、副腎皮質

 

内胚葉

-咽頭
 咽頭、耳管、鼓室、甲状腺上皮小体、口蓋扁桃

-原腸
 気管・気管支、肺の上皮、食道・胃・腸管、肝臓、胆嚢、膵臓

-尿膜管
 膀胱、尿道前立腺、膣

 

 

神経堤の細胞は全身の末梢神経を作るために遊走するほか

血球系特に単球は脳でミクログリアと呼ばれ、肝臓でクッパ-細胞と呼ばれ、様々な役割がありますよね…

また、神経と皮膚に症状をきたすことが多い血管内リンパ腫を外胚葉に障害起こすイメージととられる先生もいますね…

神経母斑症も外肺葉系を侵す疾患ですよね

 

臓器や系統別にこの胚葉を意識して役割をメモしながら、
機能と疾患を説明出来たら、検査値との結びつける力や、症候のとらえ方の質が上がるのかなとか考えてます

ではまた