医学生、医師に求められる「あざとさ」

いつものまえがき

はい、昨日ぶりですね、国家試験終わったよいものの、コロナやらで実家の祖父母に移すわけにも行かずワクチン接種が済むかもう少し感染収まってから旅行とか行きたいなと…

勉強さぁやるかてテンションでもないので休養がてら、ブログを書いてみたいと思います。

まぁ表題の「あざとさ」ですが笑。あのテレ朝の 弘中アナと田中みな実さんがやってる某番組みて、自分に足りていない、かつ研修医において自分が身につけるべき、コミュニケーション能力はこれなんじゃないかと思い書いてみようと思います

 

あざとい とは

本来のあざといという意味は

  1.  やり方があくどい。ずうずうしく抜け目がない。「―・い商法」

  1.  小利口である。思慮が浅い。あさはかだ。「考え方が―・い」

    1. 「―・き方便 (てだて) に討たれさせ給ひしは」〈浄・矢口渡

という意味みたいですが

例の番組では、ある種恋愛のテクニックとして、後天的に獲得した異性に魅力的に思われるための言動に対して「あざとい」という言葉を使い、

VTRに対して、これは好感度高いという言動に対しては「あざとい」というボタンを押して

その言動が行き過ぎて第三者目線でこれはと思うとBADのボタンを押しながら、コメントをするという

恋愛の丸出しの番組ではあるのですが、

表題の「あざとくて何が悪いの?」という通りに、

あざとさは、相手に好かれようとする気遣いであり、円滑に人間関係をすすめる潤滑油というような発言を聞いてハッとしました。

おそらく研修医として、指導医、コメディカル、患者さんと接する上で相手に気配りをしながらも自分の要望や意見を殺さずうまく相手に伝える技術になりうるとさえ思いました。

 

従順でなく生意気でもなく、あざとくありたい

初期研修医がメンタルを病む話を実際に聞いたり、初期研修医のストレスフルな話を聞くたびに、ストレスを感じやすい研修医の気質にメランコリー親和型性格というものがあります、温厚で、他人に気を回すことが得意で、周りからの評判も良いがある日抱え込んだストレスで倒れてしまうといものらしいです。

おそらくですが、日本の学校教育で生み出された先生の言うことを素直に聞くいい子ちゃんタイプほど、このメランコリー親和型性格なのではないかと思います。

私自身「Up to dateを入れてくれない上にNEJMもJAMAも購読していない、してくれない読みたいといっても買ってくれない大学病院が教育に力を入れてるとか研修医を大事にしてるとか本気でいってますか?」みたいな質問するくらいに生意気な学生なので、真っ当と感じた意見であれば筋を通して伝える人間なのですが(笑)

メランコリー親和型性格の人は、先生の言うことは絶対信じるないし、なにかあると自分に責任を感じてしまうタイプでストレスが本当に溜まりやすいのではないか?と思います。

つまりメランコリー型は従順なだけで、意見をうまく伝える事ができていないのです。

これが積み重なるとストレスを抱えて抑うつや仕事にししょうをきたす精神の失調の原因になるのだと思います。

私自身の体験談ですが、学内の決め事や大学内で一方的に無理難題や貧乏くじを押し付けられた場合は、泣き寝入りするどころか、第三者やあくまで正当な手続きの中で、理論武装を整えてから徹底的に抗戦するタイプだったので

医学部という閉鎖的環境でヒエラルキーを作りたがる人種と何度か冷戦のようなことをした思い出もありますし、テストの形式について医学部長意見を申してて、後日自分の意見をプレゼンした覚えもあります(笑)

私自身の行動力や行ったこと自体は今でも間違いではなかったと思いますが、もう少しうまいやり方はあったのではないか?と思いました。

このうまく相手に意見を伝えて、無理難題を押し付けられない、理不尽に対してうまく立ち回ることこそ本来のあざとさなのだと思います。

 

経験を振り返ってからの反省

私自身の経験を振り返ってみると、

正しい意見を言うにしても、一般的には「何をいうか」よりも「誰がいうか」で人の支持は変わります。

自分の意見に耳を貸してくれないというのは現場や環境に問題があることも多いのですが、一方で、その意見を言う人の普段の立ち振舞が信頼を得ていないこともあるのかなと…

冷戦起こしたときは、私自身、「部活以外は不真面目だったので、お前が意見するなよ」とか平気で言われました(笑)。その後年次の成績トップをとったりすると急にそういう意見を言わなくなるのですが、これは人によって態度変えた人に問題があるというよりは、なにか自分の意見を言うのであれば、それなりの行動や普段の信頼を得て置かなければいけないという教訓だったのかなと今では思います。

 

そして、相手の主張や要求が如何に無茶苦茶なものでも、ある程度は相手のメンツを立てて、周囲からの評判が落ちるような対応は避けるべきだと感じました。

 

相手のメンツを立てるあざとさというのは、

臨床実習で6年生や研修医がわからないものを4.5年生が答えてしまったときに、

答えられなかった先輩方を立てて「実はその研究室に通っていて」「先週の薬説のお弁当でたまたま聞いたばっかりで」と相手の気持ちに配慮してあげることがあざとさなのだと思います。

目上の人が答えられない質問を相手に遠慮して答えない従順さでも、僕優秀なんで知ってますよ、YNに乗ってますし国家試験出ますよ(笑)と答える生意気さもだめだなと。

 

 

最後に

相手を慮ることと自分を出していくこのバランスこそが「あざとい」だと思いました。

実際、人付き合いがうまいないし、就職活動でうまく行く「コミュ力」も「あざとさ」なんだと思います。勉強会であう活力あって誰とでもすぐに仲良くなるタイプで行動力がすごい後輩の子らを見ていると「あざといなぁ」と…

私もあざとくなりたい(笑) ではまた