マッチング論争(USMLEはマッチングに有利なのか?など)

 

いつもの前書き

はいセレンです。木曜日にマッチングの結果発表がありましたね。
私は光栄なことに、第一希望でだした病院にマッチすることができました。

沢山の病院見学だったり人一倍就職活動に力を入れてきた私にとってはいろいろ思うことだったり、いろいろ感情を整理して、次の目標である国家試験に切り替えたいと思ってマッチング全般について私になりに色々書いていこうともいます。

炎上しそうなタイトルつけましたが(笑)、TwitterUSMLEがマッチングに関連あるないという議論がなされていて、個人的に引っかかるなと思ったのは、おそらく勉強すらしていない人が語っておられたのがどうしても引っかかりました。

医学生はモテるのか?」という議論を医学生でもなければ、医学部受験もしたことがない人が議論しているのと同じくらいにおかしな話なんじゃないかな?とおもいました。

 

マッチング対策でUSMLEをするべきか迷ってる人も一定数いると思うので
一応取得して、マッチング試験の履歴書に書いた身として意見をつたえたいと思い書きたいと思います。

 

マッチング試験の本質

マッチング試験は、試験範囲だったり、明確な採点基準が不明瞭な試験で、おそらく社会人経験のない医学生にとっては初めて受けるタイプの試験だと思います。

確かに、医学部入学時の面接を受けることが多いと思いますが、基本的には面接で差がつくことはなく、非適合者をはじく役割で結局は試験の点数がものをいう試験だったと思います。
受けている病院が違えば条件は異なるわけで、私自身も面接の採点方式は知りませんし、全ての研修病院で統一された採用基準があるとも思えませんから、正直運の要素が強いので、基本的に、縁がなかったと思うのがよい思います。

2年間をともにする研修医をを数十分の面接で判断するのは、
ほぼ初対面の人とお見合いして恋人を選ぶのに近いのではないかと考えています。

 

マッチングの成功率を上げるには?

一介の学生である私が、偉そうに言うなよというところではありますが、マッチングの原則から当たり前に、成功率を上げる方法があります。それは

病院の採用担当に欲しい人材であると思ってもらうことです!

これに関しては誰も否定できないでしょうね。仕組み上、自分も相手も両想いでさえあればマッチするのですから。

 

どうしたら、病院が採用したいと思ってもらえるか?

私の考えではありますが、
病院が欲しい人材として、学生を評価するポイントは

・全病院に共通すること

・病院ごとに異なること

の2種類に分けて考えた方が良いのではないかと思ってます

 

全病院に共通する採用したい医学生、採用したくない医学生

この目次も中々に攻めていますが(笑)、全病院で評価基準が似通るような項目というのは、ある意味医学部受験で医師として問題がある人をはじくための項目に近いと考えます。つまりは、Negative selectionで、こういう人は働いてほしくないという評価基準が多いのではないでしょうか?

・コミュニケーションが取れない。

・身だしなみが悪い。

・態度に問題がある。

当たり前のことで、これらができていない医学生を病院が雇って、トラブルを起こした場合に、病院は責任を取らなければいけません。

問題を起こしそうな学生を初期研修医としては雇いたくないのはどこの病院でも共通しているのではないでしょうか。

Twitterでもここはみんな同じ意見だと思います。

要するに、恋人選びでも、どれだけ顔がタイプでも人格が破綻していて共同生活に問題があればちょっとごめんかなっておもいますよね…

 

研修病院に研修医に求められること

これは、持論になりますが、研修医が病院に必要とされる理由についてです。

そもそもの研修医の役割を考えましょう

・短期的な需要(研修医に対する補助金や労働力)

・長期的な需要(初期研修終了後を見越した先行投資的)

・研修医採用時の広告塔

の三つを見た方が良いと思います。

短期的な需要としては

大学の講義や国家試験に出ることはありませんが、研修医を有する病院は、研修医を育てる使命がありますので国から補助金がいくらか出ます。
例として、臨床研修病院加算といい、入院患者1一人につき、いくら余分に取れるという制度や、その他の医師臨床研修補助事業なるものも存在します、研修医は何もしなくても、いてくれるだけで補助金が入るというルールがあります

ただし、臨床研修病院は数年間研修医を取らないと取り消しになることもあるので、初期研修医が一人も来ない病院はどこも、かなり真剣に研修医を勧誘する傾向があると思います。

勿論すべての病院が補助金が欲しいだけで研修医が欲しいわけではなく、全国的にみれば医者は不足しているので、研修医時代は投資だと思って、育てて、スタッフになってほしい、ないし入局してほしいという長期的な目で研修医を欲しいという病院の方が多いと思います。

また労働力ですが、初期研修医がいないと救急が回らない病院も一定数存在します。
初期研修医が当直に週2回入り、救急車対応含めて、1stタッチで、たくさん経験が積めて良い医師になれると言いつつ労働力として期待されている病院もあります。
研修医が主治医でかつ持ち患者数が多い病院や手技ができるという病院は少なからず研修医に労働力を期待していると思います。

 

長期的な目で見たときの研修医の需要を考えると、

入局ないし、この病院で長く働いてくれそうな人材が欲しいとなると思います。
つまりは、後期研修以後も残ってくれる人材は得点が高くなるのではないでしょうか?

長期的に病院は医師を確保したいはずなので、恋愛的に言えば、結婚まで考えてくれるパートナーの方が魅力的なんじゃないかと思います。
長く残ってくれそうな人材かどうかは、地域の環境的な属性や学生が志望している診療科などが関わると思います。

・出身地である

・大学の地域である、仲の良かった先輩方が多い

・恋人ないし家族がその地域にゆかりがある

・病院内に親族がいる
といった項目があるのではないでしょうか?ここは面接でもよく聞かれるところだと思います。

また

・志望科がその病院が基幹プログラムを持っている

これも、3年目以降も残ってくれるのでは?という望みが増えそうだなと感じます。

 

最後に広告塔の役割ですが、

研修医集めは都内や都会の中心部などは勝手に集まってくる病院もあると思いますが、医師不足の中で、限られた人数の医学生を取りあうという戦争のようなものなので、
あの手この手で、学生を勧誘するわけですが、

・給料や福利厚生

・有名な指導医の先生

・カンファレンスなど教育体制

というようなことも一つの指標ではありますが、

研修医勧誘で一番大事なのはその病院の研修医なんじゃないかなと思います。

というのも、学生が研修病院を見学して一緒に行動したり、入職後にお世話してもらうのもその病院の研修医なので、研修医は研修病院にとっての顔になると思います。

・仕事ができる

・愛想がよい

・面倒見が良さそう

な研修医がいて活き活きと仕事している姿をみると学生は来年自分もここならこんな研修ができるんじゃないかと想像していますね(自分も最後はこれを基準に病院を決めました。
だからこそ、研修医は顔採用だとかコミュ力が大事とささやかれているのではないかと思います。

原則的には、雇いたくないネガティブなポイントがないこと+病院にとって雇うメリットがある人材から順に採用したいと考えるのではないでしょうか?

 

 

本題?のUSMLEなどがマッチングで有利なのか?

タイトルで釣りましたねって怒られそうなくらいに長い記事になっていますが、
Twitter論争であったUSMLEや部活の主将は有利に働くのかって話ですが

USMLEを持っているからほしい ⇒ 採用

部活動の主将をやっている ⇒ 採用

とはならないと思います。

とはいえ、CBTが高得点だったり、USMLE持っていたり、GPAが高い人や部活で実績ある人が希望していたマッチ先に決まることが多いと感じるのも確かですが、

私は交絡因子的なものだと考えています

 

Twitterなどで多く見られる意見やマッチング対策本にあることは、
減点評価を食らわないためにはどうしたらよいか?良いことにばかり着眼されているように感じます。
確かに自分の周りでも他学部の友人に比べると就職活動に対する最低限のラインが医学生では低いので、一般的な就活のマナーを身に着けて減点評価を食らわないだけで相対的に評価されうるのは事実ではあると思います。

一方で、マッチング関連書籍やSNSなどを介してマッチングのマナーが医学生でも容易に入手しやすくなり、ある程度倍率ある病院を考える人なら、最低限のマナーが身についているケースが増加しているのも事実ではないでしょうか?

私の持論ではありますが、全国的な医師不足からも、需要>>供給という条件ではあるので、医学生は就職活動でどこにも就職できないというケースは少ないと思います。就職したい病院が、定員と同程度の募集しか来ないのであれば、減点評価を食らわないだけで、基本的には採用という流れになると思います。

一方で、定員以上に募集がかかる、中間発表だけで定員の数倍の希望者がいるような病院は、点数化して誰を雇うかを決めなければならないので、多くの申し込む人達の就活マナーがある程度のレベルを超えていれば、加点評価でほしい人材から順位付けするのではないでしょうか?

ただこの加点についてはおそらくですが、病院ごとに価値基準が違うので、万人受けする加点ポイントというのは正直ないと思っています。

恋愛での筋トレをイメージするとわかりやすいと思います。筋肉フェチの人にとっては筋トレで鍛え上げられた筋肉は魅力的な相手の条件になりますが、筋肉に興味がない人にとっては合ってもなくても評価は変わりませんが、

筋肉に対してストイックなように君に対しても一途でありたいというアプローチは、筋肉に興味がない人にとっても魅力的と感じるポイントに変化しうると思います。

USMLEをはじめとして、CBTの高得点や部活での主将や幹部経験、GPAの好成績、研究した業績、ボランティアは全て事実に基づく客観的な個性となります。

最低限の就活マナーがある前提で、数分から数十分の面接で順位が付くことを考えると

私が思う病院から加点されるための具体的なアクションプランは下の図になると思います。

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①相手の需要を理解する&②病院の需要を理解する力
恋愛でも、まず気になる相手の好みを調査しますよね、それをどれだけ正確にくみ取れるかが大事だと思います

③自分を客観的に評価してもらうための個性

たった数分のお見合いで自分の人間性を評価されるなんて不当だという意見もわからなくもないですが、この短時間で評価される条件に関しては基本的には平等です。
このルールの中で、相手に自分の魅力を伝えるための個性が必要です。
これに関しては履歴書を書いてみると良いと思います。私は、履歴書に書くことが難しい長所はあまり客観性があるポイントとは言えないと感じます。

④自分の個性が病院を雇うことにメリットがあると伝える能力

筋肉フェチでない人に対しても、筋トレを続けるストイック差をアピールすることが相手にとって好印象だったり、これはケースバイケースで難しいところですが、人の気持ちを理解する上で大事なことだと思います。

 

いわゆる②と④を行ううえで最低限のコミュニケーション能力が必須でこれが最重要といっても過言ではありませんが、③の客観的な事実がない場合は、非常に軽薄なアピールになると思います。

採用担当は基本的に医師が関わることが多く、そういう役職の先生は研究などをしてきている先生が多いと思います。論理に矛盾があるようなプレゼンをすれば簡単に見抜かれると思いますし、猫をかぶって自分を演出すればよいのかもしれませんが、嘘が発覚した際に失う信用や信頼を考えると個人的には、本番だけやたらと取り繕うことは悪手でないか?と思います。

③の客観的な事実として自分の個性を短時間の面接で主張するならば、USMLEやCBTの成績、GPA、部活動の実績、ボランティア経験、研究実績ははっきり言ってかなり強いと思います。

加点評価されなくても通る場合は正直なくても良いと思いますが、医学生の就活マナーが身についていて、そのうえで順位付けをしなくてはいけない病院では、埋もれないように自分をPRしなくてはなりません。
一概に関係ないと言い切るのも非常におかしな話だと思いました

 

USMLEや部活の幹部をマッチングのためにするべきか?

これも人によるので一概には言えません

マッチングのことが気にかかる医学生は、USMLEとか部活とかの前に、とりあえず気になる病院や知っている病院の採用情報のページから履歴書をダウンロードして書いてみると良いともいます。

もし、履歴書に書けるようなことが今の時点で十二分にあって相手に自分の魅力を伝える自信があるなら、わざわざする必要はないと思います。

ただおそらくですが、多くの医学生は、本当に書けないと思います。自分将来どんなことをしたいと思っていて、どんなことをしてきて、なぜこの病院で働きたいと考えるかを自分の言葉で伝えることができる人は少ないと思います。

卵が先か、鶏が先かという話に近いですが、将来何したいかなんて、いろいろなことに挑戦して考えがまとまるものと私は考えています

なので、書くことがない人はとりあえず目の前で挑戦できることに自分の余力の限り挑戦してみてよいと思います。

私は成功体験だけが、自分のPRに使えるとは思っていません。

挑戦の末の挫折は立派な経験でそれを元にこういうことがしたいという意見も論理がきちんと知れば立派なPRだと思います。

一方で、何も挑戦しないままに6年間を過ごすと、履歴書にかけることは本当にないと思います。

自分が部活をやっていて、来年役職が回ってくるときに、幹部の仕事やってくれない?といわれたら引き受けてみたり、先生に誘われた研修室に通ってみるなど

一見すると、無駄だったり、いわゆるコスパの悪いことこそ、個性であり、強みだと私は思います。

ただ、部活に入っていない人がマッチングのために部活に入って幹部や運営をするという話や、勉強が好きでもないし英語に興味関心もないのにUSMLEの勉強を始めることが必ずしも良いとは思いません。

(人に寄りますが)USMLEはStep1に合格するだけでも、相当な時間とお金を代償にします。私は1年間毎日平均4時間はStep1の為だけに費やしたと思います。お金も受験料と教材代や交通費などで30万円近くかかっています。

それに必ず受かる試験でもないので、はっきり言って誰にもはお勧めしません。

貴方自身が医学英語に興味があったり、基礎医学の勉強してみたい、医学が単純に楽しい、臨床留学に興味がある人がマッチングでPRできるかもと、背中を押されてはじめて見るのは全然良いと思います。

それに病院によって、海外に行くプログラムを持っていたり米国帰りの先生がいる病院だと魅力的に映るかもしれませんが、入局してほしい、スタッフとして残る人を欲する病院は、将来海外に行きたいというアピールはむしろマイナスになるかもしれません。

 

USMLEやCBT高得点、GPAや研究実績があるという事実に対して、自慢だ、鼻につくという意見も散見されましたが、大ぴらに言いふらすのはセンスがないと思ってしまいますが、数十分程度の面接で自分をPRするには、それくらいの自慢をしないと差がつかないし、日本人の苦手な自己主張をする必要もあると思います。

あとは当たり前ですが、資格を保持することやそれに向かって努力することと、それをひけらかすことは全くの別物で、医学生の狭いコミュニティでは、出る杭を打ちたがったり、足を引っ張って相対的に自分が上に立ちたいという性格の悪い人も一定数はいるので、

自分が持っていないものについて悪く話したがる人は基本的に妬みと僻みが入っているとみて、聞き流すほうがいいと思います。

私は大学一年の時に部活の先輩に「生化学の試験は一夜漬けで大丈夫ですよね?」と聞いたときに、「俺が大丈夫ていえば、安心するかもしれんけど、落ちて留年しても自己責任だからね、不安に思うくらいならきちんと勉強した方がいいよ」と留年経験のある先輩から言われてハッとなったことがあります。

〇〇をしなくていいよという人はそのあと後悔しても何の責任もとってはくれません

最後に

結論からいうと、自己責任で初めて見たら良いと思いますが、自分で履歴書を書いてみて、自分にアピールするポイントが見つからなかったら、目の前でぶら下がってる挑戦の機会に手を伸ばしてみると何か変わると思います。

チャンスの神様は前髪しかない、だから逃すなとい諺もありますが、

同級生でアンマッチだったり、マッチングで思うようにならなかった同級生を見ていると後悔はしてほしくないなと思います。

○○なんてしなくていいと言い切ってもらって今の不安を解消して満足ならば、それでよいと思いますが、そういう人無責任です。

マッチングで結果がどうであれ後悔が少なくなるように全力を注ぐことも良いのではないしょうかという提案でした。

 

かなり長文になりましたが、参考になれば幸いです

 

 

 

国際機能分類(ICF)分類

いつもの前書き

はい、セレンです。じつは最近マークダウン記法を用いるObsidianというノートアプリをするようになりまして、はてなブログもマークダウン形式で書けるということで、Obsidianで編集してみてます。 Obsidianというアプリで医学知識を整理するときにタグをつけて管理できる特性があって、例えば感染性心内膜炎を感染症という特性だけでなく、心内膜病変、不明熱という属性などで管理できて、タグの階層も無限に作れて奥が深いです。 このタグ管理をどうしようかなと思っていたところで公衆衛生の勉強をしていた時にこの国際分類みて 5項目と非常にシンプルながらにとても分かりやすく、情報特性をもれなくカバーしているのでは?とおもって、いろいろ記事にしたいと思います

国際機能分類 ICF

国際機能分類ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)とは 2001年にWHOで採択された、病気だけでなく生活の機能面に着目して、疾患がない状態を健康とは言わない、新しい概念を打ち出すものでした f:id:sedoctor:20211026220223p:plain これを聞いてまず初めに思ったことは、家庭医の先生方が良く話される話に近いなと思って頭に浮かんだのは - 患者中心の医療のモデル - つなナラ(繋がりとナラティブ) の二つでした ・患者中心の医療モデルはスチュワート先生が提唱した

出雲家庭医療学センター (izumo-hp.com)f:id:sedoctor:20211026220244p:plain

総合診療医の先生がいうDiseaseだけでなくIllnessもみている。そして患者さんの生活面に入り込んで、その中でどう対応していくかということ。 ・次に、つなナラですが、これは南砺市民病院の大浦誠先生が提唱しておられた言葉です 患者さんの生活背景をどのようにつかむのか?学生にむけて一歩踏み込んだ勉強会で、「繋がり」と「ナラティブ」に分けて患者さんの話を聞いて見ようという講演で印象に残っていました。

それを見ると、「繋がり」は、ICFの生活機能の参加と、活動の一部に入ってくるとも考えられて、「ナラテイブ」は背景因子である環境因子や個人因子に絡んでくるのかなと思いました。

個人的にはこのICFて国家試験の公衆衛生ではそこそこ出題されやすいポイントであるので、総合診療の先生方が学生に教える総合診療医の在り方や家庭医のマインドを伝える時に時に国家試験でも出題されてるあれは実臨床に活きるんだよって指導すると効果的かもしれません(笑)

プロブレムリストに応用

このICFをタグにしたら面白そうと思い

生活機能
・心身機能身体構造
 ⇒ Structure
  Function
・活動= Activities
・参加= Participation
背景因子
・環境Environmental
・個人Personal

て分割したら面白そうだなと思いました。

例えば

プロブレムリスト
Structure
#1変形性膝関節症
#2変形性股関節症
Function
#3うっ血性心不全
Activity
#4歩くことが辛く、活動範囲と時間が短くなってしまった
Participation
#5友人とのバス旅行にいけなくなってしまった
Environment
#6介護保険未申請
Personal
#7薬嫌い

というまぁこれ、従妹のおばさんの話なんですけど(笑)
こういうプロブレムリストを立てると、患者さんの背景を診れています感出そうだなと思ったのと、 一度であった患者さんのプロブレムをICF分類で自分のデータベースを作ると、次回以降似た問題点への介入が有効にできたり、経験豊富な先生方に相談しやすいのでは?と思いました。

少人数グループ学習のファシリテーション(読書感想文2)

いつもの前置き

はい、セレンです
先日参加した勉強会で医学教育の最前線の話を聞いて
勉強会運営だったり、後輩への指導などの話を聞いていて

医学生として最高学年になった今、勉強会でブレイクアウトルームなど作られるとファシリテーターとしての役割が求められる中で、下の学年の子が発現しやすく、学習を支える役割を果たせているだろうか?と思っていた時に
眼についた項目があったので共有したいと思います。

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以前も紹介しましたが、この本からの引用です。興味を持たれた方は是非に

 

少人数学習でのファシリテーション

少人数学習でのファシリテーターはチューターともよばれます
セッションの中での
 ・全体のセッション内のデザインと準備

 ・セッション中のファシリテーション

の二つになるそうです。

 

役割①デザインと準備

ファシリテーターは議論が始まる前に

OARRを事前に通知することが望ましい

①O:Outcome:ゴール

②A:Agenda:大まかな流れ

③R:Role そこにいる者の役割

④R:Rule グランドルール(心得や安全性について)

 

というものがあるらしくて


①では、さっき出た、患者さんの情報から、鑑別疾患と追加で聞きたいことをまとめよう

②では、では、一人ずつ意見を言ってもらいながら、最後にまとめましょう

③では、低学年の人から意見を述べてもらいながら、上級生には補完してもらいたいと思います

④では、ここでは、間違えることは、実臨床の患者さんに迷惑をかけることはないので、思う存分間違えていいです。どんな意見にも否定はしないようにしましょう!

という流れが自分が勉強会で使っていきたいなと思いました。

 

役割②セッション中のファシリテーション

ファシリ中に求められるスキルは

  • 発表を傾聴する
  • 学習者に対して反応する
  • 適切な問いを投げること
  • 理解を促す説明をする
  • 活発な家kンを促す工夫

 

どれも難しそうですよね

 

なかでも、勉強になったのは

 学習者に対する反応のスキルに
  Reflecting back;オウム返し
  Perception checking;つまり~ 自身の理解を確認
  Paraphrasing;言い換え
  Slience;沈黙 気まずい空気をリセットする
 沈黙も上手く使ったり、少し考えてみようという時間にできるという話は驚きました
 

 そして、適切な問を投げることですが
 抽象⇒具体性
 例)
  感染症て具体的にどんな感染症だと思う?
  感覚障害は具体的に痛みかな?しびれかな?灼熱感かな?
 具体性⇒抽象
 例)
  この下痢と神経障害を一元的にはどう説明できるかな?
 時間軸の意識
 例)
  いつまで抗菌薬を続ける?
  検査が出るまでの時間に何を考えようか?

 

Open Questionを使う手法
 5W1H疑問に置き換える
  例:この検査は必要ないか?⇒なんでこの検査をしたいと思ったのか?

 広げる
  この発熱と体重減少が関連する疾患は?

 正当化する
  どうして、心不全より、肺炎と思ったのか?
 仮説を立てる
  もしこの患者さんが免疫不全なら治療は変わる?

 ほかの可能性
  透析が必要でも本人が希望しなかったらどうする?

 

最後に

制限時間を意識しながら、発言者の意見を拾って、安全に自由な発言ができる環境を作って議論を推し進めるのは非常に難しいなと思いましたが、

時間に追われる外来の中で患者さんの満足度を上げることに近いのかなとか思うと、今後もファシリテーターをやる機会があったら意識して取り組んでいきたいと思いました。

下痢の症例提示(MKSAP)

いつもの前置き

お久しぶりです

セレンです。

マッチングもあと最終発表をまつだけとなり

 

OSCEを受けてあと一回大学の試験を受けると

私はもう卒業なんだなぁと思うと感慨深いですね。

 

病院見学だったり実習をさせてもらいに行っていたり、方々の勉強会に顔を出させてもらってブログを書けない言い訳を作っていましたがいい加減書こうと思いました。

といっても勉強会で提示した症例とそのスライドなんですけどね…

 

症例提示:72歳男性 5か月前からの腹部膨満感と下痢

MKSAPの症例をアレンジして持ってきました。

日本の国家試験に出ませんがUSMLEなどではそれになりに聞かれる疾患なので興味を持っていただけたらならなと…

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この段階で診断まで言ったらエスパーやなと思いますけど…

 

ということで何を聴くべきなのか?

今回は下痢の主訴に主眼を置いて考えてみました

 

そもそも下痢とは?

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下痢について改めておさらいしたところで機序から考えてみると

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病態からの鑑別のフレームがありますよね

そして病歴から、慢性の下痢と急性の下痢に分けられて

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こういったことを考えると…

 

本症例では

脂肪便+下痢ということで

吸収不良を起こす疾患について議論を行い

・慢性膵炎
ジアルジア症
IBD
・胆道や乳頭部を閉塞させる病変

などが上がりながら

MKSAPだし、ウィップルとか、Celiac病
Compromised hostでクリプトスポリジウムがあるとか盛り上がりましたね

 

必ず出すであろう採血検査はこんな感じで

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追加でオーダーした検査が

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こんな感じで

Celiac病、CD腸炎ジアルジア症ぽくないし

生検もしているためウィップルやスプルーぽくもない

そして謎の小腸憩室…

 

診断は…

 

Glucose Breath Testを行い

⇒陽性

ということで 

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という出題でした

 

最終診断の解説

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今回の症例は憩室という解剖的異常で小腸内で細菌が増殖しやすい環境が整って生じたのかなと思います。

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まとめ

ということで

今回はSIBOでしたが

気づいた方も多いともいますが、過敏性腸症候群IBS)に似ているなぁとか、PPIで起こす下痢の鑑別にCD腸炎、顕微鏡的大腸炎、そしてSIBOとするのもよいのかなと思います。

疾患として日本ではあまり広がっていないですし、診断を客観的につけることの難しさから注目されていませんが過敏性腸症候群IBS)の患者さんの中の一定数には隠れていて日本では見つかっていないのかなとか妄想していました。

USMLEに興味あるかたはRugh-en-YときたらSIBOの流れがあるので押さえておくといいと思います。

ではまた、次回も勉強会のネタで記事を書けたらなと

医学教育について(読書感想文1)

いつもの前置き

はい、先日の片頭痛の記事ですが、めちゃくちゃ伸びててびっくりしました。

やはり、インフルエンサーの先生方のリツイートの影響力を改めて感じましたね。

あとはマニアック目かなと思いつつ、PACAP38まで触れている記事が少なかったから注目があったのでしょうか

それはさておき、医学の勉強ではなく、医学教育について今ゆっくり読んでいる本の感想や気になったことを記録していけたら良いなと思います

読んでいて、いろんな専門用語が出てきて調べて、忘れてを繰り返しているのでブログのネタにしつつ記録していきたいと思いました(笑)

何故教育なのか?

趣味の話ですが、いつから教育に関心を持ち始めたか?はっきりと思い出せないのですが、
・部活動で上手くて言語化して自分のためにいろいろ頭を悩ませながら指導してくれた先輩

・実習や研究室で熱心に指導してくれた上級医の先生

を見て憧れたのかなと思いつつ

一方で、部活動でも分かりにくい指導をする先輩や、大学の講義で全く理解できないような話を延々と話す先生の存在があり、

一体、どこに両者の違いが存在するのか?
部活や職場で自分が指導する立場に回ったときに前者の先輩のようになるためには、どうしたらよいか?
ということに興味を持ったことがきっかけなのかもしれません。

 

後付けにもなるのですが、何となく顔を出した総合診療の勉強会で、患者さんとのコミュニケーションや関係作りそのものが教育に似てるなとふと感じたことですね。

 

外科的な処置に関しては医師に要求されるのは技術的な側面だと感じたのですが、

近年の医師と患者関係で言われてきた、脱パターナリズムで求められている患者さんに寄りそう力だったり相談を受けて、必要とする情報提供だったり助言を与えることは本質的に、知識や技術を与えてその人の内面に介入する教育と同じなのではないか?

つまり、教育ができる医師は後輩から憧憬のまなざしを向けられて、患者さんからもいいお医者さんだと思ってもらえるのでは?と考えるようになりました。
特に総合診療科のような患者背景を理解して医療を提供出来る能力が高い先生程、学生指導が上手な印象を感じました。

いくら伝達能力が高くても、教える知識が全くない指導医では困りますので
最終的には指導できるレベルの知識量を身に着けつつ、指導する教育的な力を培いたいと思いました。

 

教育自体に興味はあるけれど、医学教育学会に参加したことがあるわけでもなく、そういう直接的な勉強会に参加したことがあるわけでもない一介の学生にしかすぎません…

 

読んでいる書籍

指導医のための医学教育学: 実践と科学の往復 | 宏, 錦織, 沙耶佳, 三好 |本 | 通販 | Amazon

いきなり、指導医のための医学教育学なんてタイトルを国家試験も通っていない医学生が読むなんてどんだけマセたガキなんやて感じですが、

この本を読みたいと思った理由は
・単純に出版されたのが医学教育関係の書籍で新しかったこと
・卒業後、研修医になったときに上級医、指導医側の立場を知れること

特に後者が強いですね、
現行の医学教育の現場では、特に大学の臨床実習では、学生指導をすることに対するインセンティブが存在しないことが多いため、どのように指導するかよりも、リクルート活動的な側面が強い印象がありました。
一部教えることが好きだったり、興味関心が強い先生もいましたが、『学生にどういう知識や技術を身に着けてもらいたいか?』よりも『学生をどうやって自科に興味を持ってもらい自分たちがリクルートするか(入局宣言させるか)』に重きをおいていたのが自大学の臨床実習でした。

大学の実習自体に満足したことよりも不満の方が多かったのですが、
実際に臨床や研究で多忙の先生方の立場に立ったことがない一介の医学生の私が考えるこうした教育を望むという意見は机上の空論かもしれないと思ったときに

指導医目線から後輩指導でこういうケースで悩みますよね、ということを知れることは研修が始まった際の教育方針に対して何から意見や提案をするときに相手側を説得ないし、交渉する上で有用なのではないかと考えて今のうちに読んでみたいなと思いました。

 

目次読み

私は目次を読んで構成をつかむ読み方が好きなので、目次から読んでみたいと思います

  1. 医学教育総論
  2. 教育と学習
  3. 学習者評価
  4. カリキュラム開発
  5. リーダーシップマネジメント
  6. 情報工学
  7. 教育哲学
  8. 文化人類学
  9. 医学教育総論
  10. 医学教育研究

という流れですね

各章ごとに複数のチャプターがあり

チャプターは
最初に問という形議論の中心をしめしてから
症例提示のようなエピソードが紹介されて
具体的にエピソード中から考えてほしいことを抜き出した後
その主題についてエビデンスや医学教育の研究などの話が提示されて、ある専門家の意見、他の見解とを提示する流れです。

 

医学教育とは何ぞや?から始まり

教育や学習方法についてテーマがあり

そもそも評価をする意義やその評価の在り方

カリキュラムの意義とそのカリキュラムをどう作るか?

指導者としてのリーダシップとは?

ITを使った教育やコロナでの教育の変化

医師が教育に関わるうえで問い続けること

分化的な背景Contextにより教育も影響されうる

ふたたび医学教育を考え直す

医学教育を研究することとは

 

てきな雰囲気が感じ取れましたね
個人的には2章の教育と学習は自分が始めた勉強会をどう運営していくかなどに応用できそうで面白そうだなと感じました。

 

ではではまた

 

 

 

 

片頭痛(病態と治療)

いつもの前置き

はい、セレンです。

最近、勉強会を企画したり、呼んでいただいたりしたことで、ブログが更新できていませんが、勉強会向けに作った資料をそのまま貼り付ける、手抜きブログしたいと思います。

ブログの記載は手抜きですが、中身は結構勉強しました。

 

最近新しい治療がホットで、病態解析も進みつつある片頭痛について

Natureのレビューを中心にMKSAPやそのほかの文献調べながら

マネジメントに関わる病態や新しい治療薬など調べてみました。

CGRPPACAP38とか何それ?て人は読んでもらうと勉強になるかもです。

 

片頭痛の病態

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片頭痛治療

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茱萸湯(ごしゅゆとう)という漢方があり
トリプタン製剤が使用難しい場合などに考慮しても良いかもしれない

 

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手抜きというか、使いまわしですが、少しずつでも更新していけたらなと思います

定期的に自分が勉強会用にまとめたものを流すかもしれません。

ではまた

MCI 軽度認知機能障害について(MKSAP)

いつもの前置き

はい、セレンです。
ついこの間、志同じくする友人らと勉強会しようぜと話し合っていたところ、非常に将来有望で、オールスター感のある同期らが集まって勉強会することができました。

 

その準備のために、いろいろしており、ブログ更新できていませんでした。

今回は勉強した軽度認知機能障害について

スライド流用して更新したいと思います。

 

軽度認知機能障害について

簡単にいうと

認知機能低下があるけど、認知症の診断に至らない状態

これは客観的評価にすると
≒ADLが自立している場合は忘れっぽくなっても認知症でない

ということが一番近いと思いました。

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このMCIは加齢に伴い、多くの人で生理的に出現する病態であると考えられつつも、認知症の早期の症状ではないか?

早期に介入していけないかと注目を浴びてるポイント見たいです。

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ただ、MCIを現段階で加齢に伴う生理的現象か認知症の発症前か評価することは難しく、コリンエステラーゼ阻害薬などの有効性はないという研究から、現在は介入として効果が支持されているのは運動療法で、現在食事療法の大規模研究がおこなわれているみたいです。

 

認知機能低下を見たとき

認知機能低下を見たら、いわゆるtreatable dementiaを除外してからアルツハイマー認知症などの評価をしていくと思います。

これはMCIでも同様で、ADLが低下していなくても認知機能低下を見た場合はCureableな疾患を見逃さないことが重要で

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MKSAP的には上のようにスクリーニングを組むのが良いのではないか?ということでした。

 

Take Home Message

 

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まともな記事はかけていませんが皆さんのお役に立てれば良いなと思います

ではまた