医学教育について(読書感想文1)

いつもの前置き

はい、先日の片頭痛の記事ですが、めちゃくちゃ伸びててびっくりしました。

やはり、インフルエンサーの先生方のリツイートの影響力を改めて感じましたね。

あとはマニアック目かなと思いつつ、PACAP38まで触れている記事が少なかったから注目があったのでしょうか

それはさておき、医学の勉強ではなく、医学教育について今ゆっくり読んでいる本の感想や気になったことを記録していけたら良いなと思います

読んでいて、いろんな専門用語が出てきて調べて、忘れてを繰り返しているのでブログのネタにしつつ記録していきたいと思いました(笑)

何故教育なのか?

趣味の話ですが、いつから教育に関心を持ち始めたか?はっきりと思い出せないのですが、
・部活動で上手くて言語化して自分のためにいろいろ頭を悩ませながら指導してくれた先輩

・実習や研究室で熱心に指導してくれた上級医の先生

を見て憧れたのかなと思いつつ

一方で、部活動でも分かりにくい指導をする先輩や、大学の講義で全く理解できないような話を延々と話す先生の存在があり、

一体、どこに両者の違いが存在するのか?
部活や職場で自分が指導する立場に回ったときに前者の先輩のようになるためには、どうしたらよいか?
ということに興味を持ったことがきっかけなのかもしれません。

 

後付けにもなるのですが、何となく顔を出した総合診療の勉強会で、患者さんとのコミュニケーションや関係作りそのものが教育に似てるなとふと感じたことですね。

 

外科的な処置に関しては医師に要求されるのは技術的な側面だと感じたのですが、

近年の医師と患者関係で言われてきた、脱パターナリズムで求められている患者さんに寄りそう力だったり相談を受けて、必要とする情報提供だったり助言を与えることは本質的に、知識や技術を与えてその人の内面に介入する教育と同じなのではないか?

つまり、教育ができる医師は後輩から憧憬のまなざしを向けられて、患者さんからもいいお医者さんだと思ってもらえるのでは?と考えるようになりました。
特に総合診療科のような患者背景を理解して医療を提供出来る能力が高い先生程、学生指導が上手な印象を感じました。

いくら伝達能力が高くても、教える知識が全くない指導医では困りますので
最終的には指導できるレベルの知識量を身に着けつつ、指導する教育的な力を培いたいと思いました。

 

教育自体に興味はあるけれど、医学教育学会に参加したことがあるわけでもなく、そういう直接的な勉強会に参加したことがあるわけでもない一介の学生にしかすぎません…

 

読んでいる書籍

指導医のための医学教育学: 実践と科学の往復 | 宏, 錦織, 沙耶佳, 三好 |本 | 通販 | Amazon

いきなり、指導医のための医学教育学なんてタイトルを国家試験も通っていない医学生が読むなんてどんだけマセたガキなんやて感じですが、

この本を読みたいと思った理由は
・単純に出版されたのが医学教育関係の書籍で新しかったこと
・卒業後、研修医になったときに上級医、指導医側の立場を知れること

特に後者が強いですね、
現行の医学教育の現場では、特に大学の臨床実習では、学生指導をすることに対するインセンティブが存在しないことが多いため、どのように指導するかよりも、リクルート活動的な側面が強い印象がありました。
一部教えることが好きだったり、興味関心が強い先生もいましたが、『学生にどういう知識や技術を身に着けてもらいたいか?』よりも『学生をどうやって自科に興味を持ってもらい自分たちがリクルートするか(入局宣言させるか)』に重きをおいていたのが自大学の臨床実習でした。

大学の実習自体に満足したことよりも不満の方が多かったのですが、
実際に臨床や研究で多忙の先生方の立場に立ったことがない一介の医学生の私が考えるこうした教育を望むという意見は机上の空論かもしれないと思ったときに

指導医目線から後輩指導でこういうケースで悩みますよね、ということを知れることは研修が始まった際の教育方針に対して何から意見や提案をするときに相手側を説得ないし、交渉する上で有用なのではないかと考えて今のうちに読んでみたいなと思いました。

 

目次読み

私は目次を読んで構成をつかむ読み方が好きなので、目次から読んでみたいと思います

  1. 医学教育総論
  2. 教育と学習
  3. 学習者評価
  4. カリキュラム開発
  5. リーダーシップマネジメント
  6. 情報工学
  7. 教育哲学
  8. 文化人類学
  9. 医学教育総論
  10. 医学教育研究

という流れですね

各章ごとに複数のチャプターがあり

チャプターは
最初に問という形議論の中心をしめしてから
症例提示のようなエピソードが紹介されて
具体的にエピソード中から考えてほしいことを抜き出した後
その主題についてエビデンスや医学教育の研究などの話が提示されて、ある専門家の意見、他の見解とを提示する流れです。

 

医学教育とは何ぞや?から始まり

教育や学習方法についてテーマがあり

そもそも評価をする意義やその評価の在り方

カリキュラムの意義とそのカリキュラムをどう作るか?

指導者としてのリーダシップとは?

ITを使った教育やコロナでの教育の変化

医師が教育に関わるうえで問い続けること

分化的な背景Contextにより教育も影響されうる

ふたたび医学教育を考え直す

医学教育を研究することとは

 

てきな雰囲気が感じ取れましたね
個人的には2章の教育と学習は自分が始めた勉強会をどう運営していくかなどに応用できそうで面白そうだなと感じました。

 

ではではまた